現役看護師が1日の流れに沿って、実際に行っている業務を紹介!

驚く看護師 看護師

先日、サラリーマンをやっている友人に聞かれました。

友人
友人

看護師ってドラマとかでよく出てくるけど、実際どんな仕事してるの?


たしかに、入院をしたことがない人は病院に来ることがない人は看護師を見る機会がないですよね。ドラマに出てくる看護師では何をしているかよく分かりません。

看護師の仕事は、簡単にいうと「医師や患者さんのお手伝い」です。看護師二年目の私が実際に行っている業務を細かく紹介していきたいと思います。

  • 看護学生
  • 看護師への転職を考えている方
  • 入院する予定がある方
  • 急性期病棟から一般病棟への移動を考えている方


以上の方に、参考になる記事です。現に一般病棟で看護師をしている方にも共感しながらよんでいただけるとうれしいです。

看護師の定義

保健師助産師看護師法では、看護師は厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話または診療の補助を行う業とするとされています。簡単に言い換えると、

看護師はケガしている人や産後のお母さんの日常生活のお手伝い医師のお手伝いを行います。

理解できた方は「看護師の1日の流れ」へ、よく分からない方は次に進んでください!

傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話

あなたが普段行っている生活は、健康だからこそ問題なく行えています。ここで言う生活というのは、例えばお風呂に入る、ご飯を食べる、歯磨きをする、トイレへ行って排泄をするなどです。

しかし、ケガや手術・産後の人たちの体は痛みや安静度・点滴類などの様々な要因から、普段行っている生活が自分でできないことがあります。こういった方たちが、できなくなった生活を手伝うのが看護師の仕事です。

診療の補助

診療の補助には2つの意味があります。

1つ目は、医師の治療の決定や異常の早期発見に必要なデータ(バイタルサイン、症状や尿量などの観察項目)をとり医師へつなげる役割があります。

2つ目は、手術や処置時に看護師が物品を準備したり患者の搬送や精神面の補助を行い、スムーズに行えるための環境をつくる役割があります。

「診療の補助」=医師の診療の補助を看護師がすることで、医師の仕事に集中できるようになります!

看護師の1日の流れ

とある日の日勤のスケジュール

時刻予定
7:30 情報収集(夜勤から情報をもらう)
8:30 申し送り
9:00 清潔ケア
10:00 検温
11:30 配薬・血糖測定・インスリン注射
12:00 食事介助・口腔ケア
12:30 看護問題の評価
13:00 昼食休憩
14:00 検温
15:30 退院準備
16:30 夜勤へ申し送り
17:00 残務
18:00 帰宅

とある日の、看護師のスケジュールです。病院によって多少は違いますが、看護師の友人に聞いてもおおまかな流れは一緒でした。

おそらくこのスケジュールを見た看護師さんからは

看護師
看護師

もっとやることも多いし、18時に帰れることなんて滅多にないよ!

なんてお怒りの声が聞こえてきそうですが、今回の記事では看護師の業務内容を紹介する記事となっているのでお許しを…。「看護師の大変なところ」についてまた別の機会に書かせていただきたいと思います。

具体的に紹介していきます!

情報収集

私の病院ではペアで患者さんを受け持ち、業務を行うPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)がであるため、二人で一日7~10人の患者を受け持ちます。

全員の情報を朝のうちにカルテで情報収集しておきます。「なんの病気か」「なんの治療をしているのか」「観察する項目」「その人の問題点」などをメモします。受け持つ患者さんの人数で朝来る時間は適宜調整しています。情報が取れたら全体の申し送りが始まる前に点滴を作ったり、体温計や血圧計が乗ったカートを準備していきます。後輩がやることが多いです。

申し送り

看護師の業務は申し送りで始まり、申し送りで終わります。正直、申し送りさえ終われば「今日の仕事終わり!」くらいの気分になってしまいますね…

申し送りとは患者の情報を、次の受け持ち看護師へ引き継ぐこと。申し送りの時間は看護師ごとに特徴があり、カルテで情報収集をしている前提で簡単に済ます人もいれば、とても丁寧に送ってくれる人もいます。自分が送るときは、相手に合わせて申し送る長さを使い分けています(笑)

清潔ケア

患者さんのADLに合わせて、シャワー、清拭(温かいタオルで体を拭くこと)、陰部洗浄、寝たまま入れるシャワーなどの使い分けをしています。自分でできない方に、看護師が体を拭いたり、陰部洗浄したりしています。

余談ですが、陰部洗浄は看護実習生のころに嫌というほど教えられました。実習では暇があれば陰部洗浄のお手伝いをしていた記憶があります!実習生の皆さん、実習大変だと思いますが、手技は何度練習しておいても無駄にはならないので頑張って!

検温

検温とは、バイタルサイン(体温、血圧、脈拍、呼吸回数、酸素飽和度SpO2)の測定や観察をすることです患者さんの部屋を回り、熱を測らせてもらいながら体調を聞いたり話をします。患者さんの思いを引き出すトーク力がとても大切ですが、私も練習中です…

ペアで回っているので、一人は測って一人はカルテに記載するというようにやっています。日勤では午前と午後に1回ずつ、夜勤では夕方と朝に1回ずつまわるので、患者さんにとっては計4回くらい検温の時間がやってきます。多いなぁって思いますかね…?

検温中には、検査への送迎・ナースコール対応などイベントが多いため、スムーズにいくことはめったにありません。

配薬

患者さんへ薬を配ることです。内服薬を自分で管理できない方は看護師が配るようになっています。私の病棟では内服薬の変更や錠剤の数が多いため、看護師管理にしている方が多いです。

内服薬は、BOXに1週間分の内服が分けられているため合っているか確認し患者さんへ渡します。手元がおぼつかない方や認知機能低下で内服が認識できない方は、口の中に入るまできちんと確認します。

結構、洋服の隙間からいつのか分からない内服薬がでてきて問題になるので、内服したことを確認するまでが配薬です…。

血糖測定 インスリン注射

全員ではありませんが、糖尿病などで医師の指示がある人は血糖測定とインスリン注射をする必要があります。指に細い針を刺して血を出し、機械で測定します。指を輪ゴムではじかれるような痛みがあります。この日はお昼しか測りませんでしたが、食後にも測る患者さんは一日6回も血糖を測ることになります。

血糖値が高い場合はお腹にインスリンという血糖値を下げる注射をします。私の祖母が糖尿病で、インスリン注射していますが「痛くない。」って言ってました。しかし、患者さんによっては「痛い。」と言っているので人によるみたいです。

その他の業務

その他の業務では、日によってやったりやらなかったりする業務です。

<看護問題の評価>

入院した時、患者さんごとに看護問題をたて「この患者さんの問題は何か。」を分析していきます。それを、1週間ごとなど決めれられた期間で看護問題を評価していきます。これは、完全なカルテ操作になるためタイピング能力が求められます。

<入院・退院>

患者さんの入院時と退院時に行います。入院時は、カルテで入力が必要なものと書類のサインをもらう、自宅から持ってきた内服薬を確認するなどやることがとても多いです。退院時は、自宅での生活の注意点、退院後の内服薬の確認、次回受診予定の確認などを行います。退院はそんなに時間がかかりませんが、入院は2~3時間程度かかることがあります。これは、病院によってやりかたとか全然違うみたいです。

入退院が激しい病院=この作業がたくさんあるので忙しくなります。日によって違いますが、入退院が多い日は早く帰るのはあきらめています…

まとめ

看護師の仕事について紹介していきましたが、これは基本的な一日の流れです。日によっても時期によっても、検査・手術・面談などやることが増えてきたりしますし、カルテに記載する量も膨大です。慣れないうちはとても時間がかかりました…

もっと詳しく知りたいことや質問などありましたらコメント欄からお願いします!最後まで読んでいただきありがとうございましたー!

看護師
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