「副業を始めたい」と思ったら、まず知っておきたいこと

「収入を増やしたい」「夜勤を減らしたい」――そんな思いから、副業に興味を持つ看護師さんは増えています。
でも、いざ始めようと思うと……

- 本業に支障が出たらどうしよう
- 職場にバレたらマズい?
- 確定申告って難しそう
そんな不安もたくさん出てきますよね。
この記事では、副業を始める前に知っておきたい大切なポイントを5つに絞って、スマホでもサクッと読めるようにやさしく解説していきます。
1. 就業規則を確認しよう
まずチェックしたいのは**「職場の就業規則」**です。
多くの病院では「副業禁止」や「事前申請が必要」といったルールがあります。
ただし、よく読むと「業務に支障が出ない範囲であれば可能」と書かれている場合もあり、条件付きで認められているケースもあります。
チェックすべきポイント
- 副業が禁止されていないか
- 申請や報告が必要かどうか
- 副業の内容に制限があるか(例:医療系以外ならOK など)
もし就業規則に明確な記載がない場合は、上司や人事にこっそり相談してみても良いでしょう。
また、就業規則で「兼業禁止」とされている場合でも、内容や働き方によっては認められる可能性があります。
たとえば……
- 看護業務に影響が出ない
- 病院の利益と競合しない
- 休日の趣味の延長のような活動
こうしたケースでは黙認されていることもあります。
禁止だからといって、すぐにあきらめなくても大丈夫。 どうしても気になる場合は、第三者機関への相談や、個人でできる収益化方法を検討するのもおすすめです。
2. 確定申告が必要になる可能性がある
副業で得た収入が一定額を超えると、確定申告が必要になります。
税金の申告は難しそうに感じるかもしれませんが、基本的なルールを押さえておけば大丈夫です。
【目安となる金額】
- 年間20万円以上の「所得(=売上−経費)」がある場合 → 確定申告が必要
- 20万円未満でも、住民税の申告が必要になることも
たとえば、ハンドメイド雑貨をネット販売していて、月に3万円の売上があったとします。 そこから材料費や送料、通信費などを差し引いた結果、年間の「所得」が20万円を超えていなければ確定申告の義務はありません。
ただし、住民税については別途申告が必要な場合もあるので注意です。
「副業がバレるのは住民税から」は本当?
これはよく言われる話ですが、実際に副業がバレる原因の多くが住民税です。
対策としては、確定申告時に住民税の納付方法を「自分で納付」に設定すること。
これによって、会社に副業の情報が伝わるリスクを減らすことができます。
不安な場合は、税務署の無料相談や、国税庁の公式サイト、e-Taxなども活用しましょう。
3. 本業とのバランスを大切に
副業は自由に始められますが、本業に支障が出ないことが大前提です。
看護師の仕事は体力も気力も使うため、無理をすると心身ともに負担になってしまいます。
無理なく続ける工夫:

- 週末だけ・月数回など、マイペースに始める
- スキマ時間でできる在宅ワークを選ぶ
- 最初は「お小遣い稼ぎ」程度でトライ
たとえば…
- 平日が日勤のみの方 → 土日に1時間だけライティング作業
- 夜勤明けがつらい人 → 在宅でできるポイントサイトやフリマ出品からスタート
- 育児中の方 → 子どもがお昼寝している間にデータ入力の案件を少しだけ取り組む
まずは「疲れないこと」を大事に、自分に合ったペースで試してみましょう。
4. 副業先の信頼性をチェックする
副業の中には、詐欺まがいの怪しい案件も存在します。
特にSNSで「簡単に稼げる!」という誘いには注意が必要です。
実際にあった事例
実際に私が体験した話です。
副業について知るためにインスタで副業について発信している人をフォローしていました。あるときDMで「医療資格を活かせる副業あります」とメッセージをもらい、やりとりを続けるうちに「初期費用5万円でスクールに入れば月10万円稼げる」と勧誘されました。
不安に感じたのでネットで調べてみると、同じ手口の被害報告が多数あったため、契約せずに済んだそうです。
そのまま連絡を続けていたらスクールに入会させられていたかもしれません…
安全な副業の選び方:
- 実績のあるサービス・プラットフォームを使う(例:ココナラ、クラウドワークスなど)
- SNSで知らない人からの勧誘はスルー or ブロック
- 初期費用がかかる副業には慎重になる
安心して始められる副業は、初期費用なしで気軽にスタートできるものが多いです。
たとえば:
- 自分の得意を出品できる「スキル販売系サイト」
- 1件数百円〜の「データ入力案件」
- 無料で始められる「ブログ」や「動画編集の練習」
こうした信頼できる環境から、少しずつ挑戦していきましょう。
項目 | 安全な副業 | 怪しい副業 |
---|---|---|
初期費用 | 基本は無料、もしくは必要最小限(教材費や道具代など) | 数万円〜数十万円の高額な費用を要求される |
仕事内容の明確さ | 内容・報酬・作業時間などが明確に記載されている | 内容があいまいで「すぐ稼げる」「教えるだけ」など抽象的 |
運営元・提供元 | 実績のあるプラットフォーム(クラウドワークス・ココナラ等) | 個人のSNSアカウントやLINEなど、運営実態が不明 |
契約の流れ | 契約書・利用規約などが整備されている | 口頭だけで契約、あるいは説明不足で進行される |
稼げる金額の提示 | 実績に応じた現実的な金額(数千円〜数万円) | 根拠なく「月10万〜100万稼げる」といった甘い言葉が多い |
対応やサポート | 問い合わせ対応がある、サポート体制が整っている | 勧誘後は連絡が取りにくくなる/返信が雑または不明確 |
5. 長期的な視点で考える
副業の目的は**「未来への安心感」**。
目先の収入も大切ですが、将来につながる副業を選ぶとより安心です。
長く続けられる副業の例
- ブログ運営やライター業
→ 医療系の知識を活かせる。自分のペースで続けられる - せどりやネット販売
→ 在宅で完結。子育て中でも取り組みやすい - 動画編集・データ入力などの在宅ワーク
→ 看護以外のスキルも身につき、将来的な独立も視野に - 看護師資格を活かしたオンライン相談サービス
→ カウンセリングや育児相談など、人の役に立てる
小さく始めて、「楽しい」「続けられそう」と思えるものを見つけていきましょう。
まとめ|安心して副業を始めるために

副業は、収入を増やす手段のひとつですが、「すぐ稼げる」わけではありません。
だからこそ、始める前の準備と情報収集がとても大切です。
でも、正しい知識があれば大丈夫。
あなたの未来の選択肢を広げるために、まずは一歩を踏み出してみましょう。
小さく始めて、大きな安心へ。 無理せず、自分のペースで、副業ライフを楽しんでくださいね。
コメント