こんにちは。ぽぽです。
循環器ナースとしていろんな本を読んで勉強してきましたが、本当におすすめしたいペースメーカーの本に出会ったので紹介したいと思います。
- ペースメーカーってどうやって勉強したらいいの?
- いろんな本の中からどの本を買えばいいか分からない…。
と悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい記事です。
イラストも多く分かりやすくて、大切なことや実践で使えることが盛り込まれている本です。
これから、循環器の看護師として勉強していく人におすすめ!これを一冊持っていれば、看護師として知りたいペースメーカー・ICD・CRTの情報が知ることができます!
おすすめしたい一冊!
ナースが書いた看護に活かせる 心臓ペースメーカー・CRT・ICDノート(照林社)です!
ペースメーカーだけでなく、ICDやCRTについても書かれています!
書かれている内容をざっくりと紹介しますと…
- 心臓ペースメーカーとは
- 心臓ペースメーカーの機能
- 心臓ペースメーカーの適応疾患
- 心臓ペースメーカーの設定
- 心臓ペースメーカー植え込み術を受ける患者の看護
- 明日、いきなり心臓ペースメーカー装着患者を看ることになったら…
- CRTについて学ぼう
- ICDについて学ぼう
実は私も、もともとは自分で購入したわけではなく病棟の先輩に借りていたものでした。読んでみると分かりやくて、「また読み返したい!」と思い購入しました。
他の先輩も何人かこの本を持っていて、人気の本なのだと知りました。
価格はネットにて2,000円+税で購入。そんなに分厚い本ではないのに意外と高いな…というのが正直なところです。勉強用の書籍はお金がかかりますね(´;ω;`)
おすすめしたいポイント5つ
その① イラストが多くて分かりやすい
この本にはたくさんのイラストが描いてあります。文字が多いと読むのに疲れてしまうし、イラストばかりだと漫画みたいになって本当に知りたいことが書いていないこともしばしば…
でもこの本は、ちょうどよくイラストがあって、知りたいことも知れてバランスがいい!
ペースメーカー挿入部位、心電図波形、刺激伝導系、植え込み術の手順などのイラストがたくさん描かれています!
ペースメーカーをいれた傷口が感染したときの写真も載っているので、「こういう傷口になっているときに医師へ報告する必要があるのだ!」と知ることができます。
イラストもかなりかわいいので、勉強しながら癒されます。
その② ペースメーカーの設定が理解できる
ペースメーカーの設定を理解するのはとても難しい…。講義を聞いた時には全く分からず、先輩に教えてもらっても分からず、大苦戦しました。
この本は、DDDとかAAIとか設定のアルファベットが並べられて気が狂いそうになっている私を救ってくれました。
いろんな書籍がある中で、なぜこの本は理解しやすかったのでしょうか?その理由は…
- イラストがあって見やすい
- 設定ごとの特徴や違いが書いてある
- どの不整脈がある患者さんにどの設定を使用するのかが書いてある
書籍の中の1ページです。こんな風に、イラストで分かりやすく書かれています。
1と2の理由ももちろんありますが、理解を深めてくれたのは「3、どの不整脈がある患者さんにどの設定を使用するのか」という情報です。
例えば、完全房室ブロックがある人は洞結節~心室への伝導がうまくいっていないので、房室だけ刺激するAAIのようなモードは意味がありません。洞結節での刺激を感知して、そのタイミングで心室を刺激できるようなDDDにモードが必要です。
説明がへたくそでこの文章では分かりにくいと思いますが、本を読めば分かっていただけると思います。
この不整脈は刺激伝導系のここが障害されているから、このモードが必要なのか!ふむふむ…
こういった情報がイラストで分かりやすく書かれていることによって、心臓ペースメーカーの設定が理解でき、かなり助けられました。
その③ 看護師目線で書かれている
この本は題名の通り看護さんが書いている、看護師向けの本になります。これって意外と重要なポイントなのです。
ペースメーカーのことについて書かれた専門書はたくさんあると思います。医師向けとかだと読んでみてもペースメーカーの機械や疾患についてがすごく詳しく書いてあるだけで、看護にはあまり向いていません。
看護師はペースメーカーのことだけではなく、ペースメーカーを入れる患者さんを看なければならないからです。
疾患を見て、ペースメーカーの設定を決めて手術で入れるのが医師の仕事ですが、ペースメーカーを入れている患者さんの入院から自宅に帰った後を考え安心して生活できるようにサポートするのが看護師の仕事。
入院時の観察項目や退院後の指導まで、看護師の役割で必要なことを具体的に書いてくれている本なのです。
その④ 臨床で活かせる情報が多い
上の「看護師目線で書かれている。」に少し似ていますが、臨床に活かせる内容がたくさん書かれている本なのもおすすめポイント。
イラストだけでなくレントゲン写真やペースメーカーを植え込んだ傷口の写真も載せてあるので、実施に見たカルテのレントゲンや患者さんの傷口を照らし合わせることができます。
また、実際にペースメーカーを挿入した患者さんの声なども書いてあり、とても参考になりました。実際にICDの除細動が作動したときの感触なんて、実際に体験した人しか分からないので、患者さんに聞かれたとき困ってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
他にも、ペースメーカーを血管造影室で植え込む時の手順も載っています。私は病棟勤務なので、実際にペースメーカーを植え込んでいるときの様子は知りませんでしたが、この本にはイラスト付きで分かりやすく書かれていて、とても勉強になりました。
その⑤ 最新の情報もばっちり
病棟で、あまり見ないパターンのICD(S-ICD)を植え込んでいる人がいて先輩に聞いてみると「最近できたやつなんだよ。」って教えてもらいました。
「勉強したいけどこの本には載ってないかなぁ。」なんて思いながらも本を開いてみると、
おーー!ちゃんと載ってる!と驚きました。
簡単ではありますが、S-ICDやリードレスペースメーカーの情報もきちんと書かれていました。きちんと最近の情報も載っています!
まとめ
今回はペースメーカーを勉強したい看護師さんへ、ナースが書いた看護に活かせる 心臓ペースメーカー・CRT・ICDノート(照林社)を紹介しました。
この本はイラストが豊富で読みやすいのに情報量が多いので、一度ではなかなか読み切れません。私もたまに読み返しては、「ああ、そうだったな。」と復習に使っています。
こんなに読むのが嫌にならない本は珍しいので、「本を読むのが苦手…。」という方にもおすすめしたい一冊です。
勉強ばかりで大変な看護師ですが、一緒にがんばりましょう(´;ω;`)知識がある看護師さんはかっこいいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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